2017年度の工業経営研究学会の全国大会は、9月14日から16日までの3日間、愛知工業大学自由が丘キャンパスにて開催いたします。
工業経営研究学会は経営技術、管理技術の諸問題を主に取り扱っている学会である。しかし時代の流れによって、工業経営が対象とする課題も変化してきている。現代のキーワードはグローバル化、情報化、スピード化にみられるように、工業経営の領域はモノづくりをベースとしながらもサービスを含めた価値づくりに広がってきている。
グローバルな環境の中で技術開発の競争が激しくなり、今や自社だけの開発では限界が出てきている。いくつかの異なった要素を組み合わせることで顧客の好みに合った商品を開発する時代になってきた。近年、多くの企業で提携、連携、協業によって顧客の要求を満足する新しい価値が生み出されるようになってきた。このような状況を鑑みて、2017年度(第32回)の統一論題として「リンケージ・イノベーションとモノづくりの再生」とした。
リンケージとは要素がつながり互いにかかわりあっていることである。この互いにかかわりあっているところに着目して、リンケージ価値を考えると、「リンケージ価値とはある目的を達成するためにリンクできる機能を最大限に活用してお互いの優位性を引き出してWin-Winの関係を作り継続できる価値」となる。顧客価値の多様化によってお互いの機能を生かした提携、連携、協業によって生み出されるリンケージ価値をいかに高める商品を開発していくのかが、企業経営の重要な課題の一つとなってきている。今後の工業経営研究の領域としての研究課題でもあると考える。
第32回工業経営研究学会企画委員長
愛知工業大学 野村重信
工業経営研究学会実行委員長
愛知工業大学 近藤高司
■ 統一論題テーマ
「リンケージ・イノベーションとモノづくりの再生」
■ 大会日程
2017年9月14日(木)~9月16(土)
9月14日(木) 工場見学、理事会
9月15日(金) 特別講演、自由論題、分科会、理事会、会員総会、懇親会
9月16日(土) 統一論題、自由論題、(新)理事会
■ 大会会場
愛知工業大学自由が丘キャンパス
住所 〒464-0044 愛知県名古屋市千種区自由ケ丘2-49-2
名古屋駅から地下鉄東山線(本山下車)// 地下鉄名城線(自由ケ丘下車)
//(4番出口を出て徒歩2分)