工業経営研究学会第36回全国大会のお知らせ

皆様、ご周知のように、昨年北海学園大学にて開催予定だった第35回工業経営研究学会全国大会は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、やむなく中止となり、自由論題報告のみ9月7日から1週間、WEB上のオフライン形式で開催されるとともに、総会案については事務局より会員皆様にメール配信されて、確認され、議案の審議、報告を了承しました。

第11期2020年度第2回理事会・総会において、「理事がいる大阪市立大学、関西大学、追手門学院大学等で連携しながら実行委員会を組んで進めていく。その上で、(1)大学で開催可能な場合は大学で開催する。(2)大学で開催不可能な場合は、民間のホテル等の会場を借りて行う。(3)(1)(2)いずれも不可能な場合はオンラインで開催する。」ことが議論され、決定されました。こうした動向を受けて、大阪市立大学では、関西大学、追手門学院大学等と連携しながら実行委員会を組み、9月8日水曜日から9日木曜日の二日間、オンライン会議システム(zoomなど)を使って開催をさせていただくことになりました。大阪市立大学での開催は、2013年の第28回全国大会に続いて2回目となります。残念ながら、オンライン会議システムを利用した大会とはなりますが、逆に全世界からご参加いただくことも可能となりますので、メリットを生かせるように準備したいと思います。

さて、統一論題のテーマとして、実行委員会で議論したところ、「新型コロナ禍でみえた工業経営の課題」とすることにいたしました。何よりも昨年度の私どもの全国大会をも中止に追い込んだ新型コロナウイルスが、どのように工業経営に対して影響を与えたのかを考えたいからです。なお、ご承知のように、この新型コロナウイルスの感染拡大は、すべての業種、企業に対して一様にマイナス面のみを与えていません。例えば、2020年日本国内自動車販売台数が減る中、トヨタ自動車は登録車新車販売シェアが初めて50%を越えました。つまり、新型コロナウイルス感染拡大は、これまで顕在化していなかった工業経営の課題を明らかにしたとも考えられます。そして大変恐縮ながら、今回は実行委員会から委嘱した講演者に話題提供いただき、以上の問題意識で、オンラインではありますが、「熱い」議論を行うことができればと考えております。

それでは、多くの会員の皆様とオンライン上ではありますが、お会いして、議論できることを願っております。どうぞよろしくお願いします。

実行委員長 中瀬 哲史(西日本部会長)

■大会日程 2021年9月8日(水)から9日(木)
       9月8日(水)自由論題、会員総会、理事会
       9月9日(木)統一論題、シンポジウム、研究分科会、理事会

大会会場 大阪市立大学杉本キャンパス
       ただし、オンライン会議システム(zoomなど)の利用を予定

統一論題 「新型コロナ禍でみえた工業経営の課題」